思考をストックしておけない脳

この前、職場の人に「頭が良い人って普段どんな事を考えてるんですか?」と聞かれた。とっさに私が言えたのは「さぁ」だけ。

 

 

世間の少なくない人が私のことを「頭が良い」と言うのだけれど、私は自分が頭が良いって言う実感があまりない。謙遜とか「私はまだまだです」っていう気持ちじゃなくて、本当に頭よくない。というか、どちらかというと「欠損が多い」という感じ。

 

 

 

私と話してる人は少なくない頻度でコミュニケーションで「?」が頭の上に現れてるし、相手が聞きたいことをさっと読み取って応えるってことが上手にできません。「これ何ですか?」って聞かれて、見たまんまを答えたら「そうじゃなくて…!」と言われたことが何回もある。

      

それから、短期記憶が本当に本当に弱い。3分後にインスタントの焼きそばのお湯を切る…という簡単なタスクを、3分しないうちに忘れる。だから毎回鬼のようにタイマーとリマインダーを携帯でかけてます(テクノロジーがあって本当に良かった…!)

     

言ってしまえば典型的な発達障害で、他にも「時間や金銭感覚に乏しい」などもあるし、物事を順序立ててこなすことが出来なかったりもします。

     

だから勉強をしていても、私の勉強の仕方や仕事の進め方が他の人には理解できないことが多い。論文とかを書いて校正の人に出すには、一章から順番に書かなくちゃいけないけど私にはそれができない。突拍子のない部分から書き始めて、章もページもあちこち飛び越えながら書き続けて、最後まで書いてやっと全部が繋がる感じです。落ち葉がバラバラな場所にすこしずう落ちていって、全部落ちたらやっと地面全体が埋まる…というような、パズルのような感じ。

     

     

で、それってどうしても起こってしまうんだろう?て考えてみたんだけれど、そこで気づいたのがさっきも書いた「時間感覚」か鍵になっているということ。

      

普通の人(すくなくとも現代社会で普通、と思われてる価値観に沿って生きる人)にとっては、多分時間って線のようなものなのだろうと思います。過去があって、現在があって、未来がある。そして、現在は一瞬一瞬の点でしかなくて、どちらかというと過去や未来の方が要領が大きい。つまり、こういう感じ。

 

f:id:anecteca:20171015143257j:image

     

それに対して、私はこんな感じ。

 

 f:id:anecteca:20171015143305j:image

 

もっというと、こんな感じ。

     

   

f:id:anecteca:20171015143324j:image

 

 

だから、過去とか未来とかっていうのがイマイチよくわからない。

    

過去も究極的に言ってしまえば今の自分の一部だし、未来の自分もそう。過去も未来も常に現在に集約される形で存在しているの。だから今の中にすっごい昔もあるし、すっごい未来もあるし、しかもそれが隣り合わせで存在してたりする。後も先もない。それをそのまま引っ張り出すから、線の意識で生きてる人にとってはカオスに見えてしまうというわけです。

          

        

しかも私の場合はその「現在」の一瞬の時間のうちに膨大な量の情報が動く。それを自分にも人にも分かる形で表現するためには、それを一旦外に出して整理をするっていう手順を踏まなくちゃいけない。だから文章とかを書くわけだけど、そうしたら膨大な量になってしまうわけです。

     

頭の中は常に動いてるわけだから当然のことなのだけれど。それが私の場合は、文学から宇宙から、仕事の話からセクシャリティから、ありとあらゆる経験と知識がぶらさがってくるもんだから大変なことになってしまう。

      

     

最初に言った、「すぐに忘れる」は意識上で忘れてしまう、ということ。ハードディスク的な、普段は使わないけど存在してるおっきい方のストレージには入ってるんです。でも、いつ何が出てきて何が引っ込むかわからない。出したままとどめておくことがなかなかできない。なぜなら、おそらく一回に出しておける量が決まってて、それなのにたくさんの考え事をしてるからでしょう。それで、一度しまうと、意識上ではすっかりわすれる。

     

      

頭が良いとか悪いとかいう問題ではないのだろうと思います。他の人がどういう脳の働きでもって生きてるか私にはわからないけれど、私の頭の中はこんな感じです。

     

何を考えてるかといったら、こんなこととか、どうでもいいこととかがランダムに浮かんでは消え、浮かんでは消えていく繰り返しです。言葉に残すと膨大だけど、言葉にのこさなければすぐに消えます。私の意識ってそんな程度のものです。

 

 

終わり。