【詩】やせっぽちの小鳥のお話

(これは二〇一二年十月一日に書かれたものです)

 

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むかしむかしあるところに

二羽の小鳥がおりました。

 

二羽の小鳥は、

パタパタと羽を動かして

時計の針をうごかすのがおしごとでした

 

二羽の小鳥はライバル同士で、

どちらが強いかをいつもいつも

あらそっていたのですけれど、

かたっぽの小鳥はやせっぽっちで

いつもいつも負けてばかりでした。

 

つよいことりは左から、

やせっぽちの小鳥は右から、

いつも風をおくっていたのです。

 

もうお分かりですね。

私たちの時間が、

右まわりにしか回らないのは

 

左側の小鳥が元気良く

ぱたぱたと風をおくっているから。

 

やせっぽちのことりが

いくら羽をぱたぱたさせても

かないっこないのです。

 

でも、私は知っています。

一日のほんの少しだけ、

ちょびっとだけだけれど

やせっぽちのことりが

とけいをひだりまきにまわしていることを

 

私も、左側のことりも、

ぐっすりと眠りについた

その間に

やせっぽちのことりは

せっせと羽をうごかしているのですから

 

しんじられないのであれば

どうか夢のなかで

そらの色がかわった先を

しかとみてみてください。

夢のずーっとずーっと先

わたしの夢もあなたの夢も超えたあたりで

 

やせっぽちのことりはいまもずっと

はねをぱたぱたと風をおくりつづけていますから

 

そこはきっと

あなたの時間のはて

 

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終わり。

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